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2017年1月 7日

フランス人は冷たい?

今日の信濃毎日新聞に作家の楊逸氏が「熱と共に溶けた偏見」と題したエッセイを寄せているんですが。

要約すると「モントリオールでフラ人は不親切というトラウマができたが、ニースのレストランのマダムに親切にしてもらい、偏見が溶けた」という内容なんだけど。

フラ語圏であるモントリオールで、駅への道順を英語で尋ねたら、相手はフラ語をつぶやいて首を振ったそうで、

現地の人なら英語がわからないはずはない。

と思い、通りかかったアメリカ人に助けられたので、「フラ人は不親切」という偏見が生まれたというのだ。

てか、これ、ひどくね?

そもそも、道順を尋ねた相手が「現地の人」であるという証拠があるのか?

よしんばそうだとしても、モントリオールの人がすべからく英語とフラ語がバリバリのバイリンガルというのも思い込みが強すぎる。普段いずれかの言語を主に使い、もう一方は不得手というモントリオール人がいたっておかしくない。

そういえば女優の寺島しのぶ氏もフラに初めて行ったとき、「英語で尋ねているのにフラ語で返されて頭にきた」と言っていたが、フラ人がフラ語で答えて何が悪い。

日本人だって英語で話しかけられて、日本語で「無理無理」とか何とか言ってその場を去る、なんてこと、日常茶飯事じゃないか。空港で具合が悪そうな外国人に、日本人は「英語ができないから」と近づきもしないという話も聞いたことがある。

そういえば、学生時代、フランス語学科の教授陣に、

世界中で英語が使えると思っているのは日本人とアメリカ人だけ

と教えられた記憶がある。モントリオールやフラで英語で話しかけて答えてもらえないから「フラ人は不親切」と思うなんて、偏見というよりバカだ。

そして、ちょっとフラ人に優しくされる経験をすると楊逸氏も寺島しのぶ氏も手のひらを返し、寺島しのぶ氏にいたっては、フラ人と結婚してたりする。

フラ人は不親切」なのではない。「不親切なフラ人もいる」だけだ。日本人だって親切な人とそうでない人がいる。

フラ語ができなくてフラに行って困ったら、英語ではなく日本語で話しかけてみたらどうだろう。そもそも流暢でもない英語を知ったかぶって使ったあげく、英語のわからないフラ人に答えてもらえなくて腹を立てるくらいなら、日本語でも困っていることが伝われば助けてくれるかもしれないと思う。

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