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2015年8月 8日

エミール・シオラン

「ハリルホジッチ 勝利のスパイラル」 絶賛発売中sign03

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昨日に引き続き、ハリルホジッチ 勝利のスパイラル』を訳すときに、佐久市中央図書館にはお世話になった話。

ハリルホジッチ 勝利のスパイラル』には掲載されなかったのですが、原書『Coach Vahid』には、プロローグの前に、エミール・シオランの言葉が掲載されています。

インターネットで検索したところ、『カイエ』に載っている言葉であることが判明。

しかし、この本は佐久市中央図書館には蔵書されておらず。

Amazonで調べてみると、1冊29,000円もするhappy02

※金井裕訳『カイエ』法政大学出版局、2006年

アレコレ調べていくと、国会図書館には蔵書されていることが判明しましたが、わざわざ東京まで調べに行くことはできず。

佐久市中央図書館に「国会図書館にある本を取り寄せることはできますか?」と尋ねると、「本によります」ということなので、佐久市中央図書館へ行き、取り寄せの手続きをしました。

すると、数日後、

「国会図書館ではありませんが、埼玉の図書館にあるのが取り寄せできました」

との連絡がhappy01

おかげで『カイエ』を借りることができ、当該部分の和訳を確認することができました。

しかし、たった1文の和訳を確信しただけで返却するのはもったいなかったので、ものすご~くブ厚い本を頑張って読んでみたところ、これがなかなか面白い。

今でいえばツィッターでつぶやいたものをまとめて本にしたみたいなものなんでしょうが、エミール・シオランが1957年から1972年の間に、ノートやメモに書き留めたものを、死後、本にまとめて出版したものとのこと。

現代に通じる辛辣な言葉があったり、思わずクスッと笑ってしまうものがあったり。

気に入ったものはノートに書きだして取っておくことにしました。

一番気に入ったのは、

 私の病気は口実として役立つ。病気だからといって仕事をしなくてもいいし、自分自身にもいいわけができるし、自分の無能ぶりにも説明がつく(p.110)

かなcoldsweats01 「病気」を「障害」に置き換えれば、まさに私そのもの。

そして、もうひとつ。

 私が出会った翻訳者は例外なく聡明で、多くの場合、彼らの記しているものには原作者などよりずっと面白みがあった(p.963)

 私もいつか、こんな風に言われる翻訳者になりたい。

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